~ヤマヌジャンのすうがく事始~ #数学

大阪在住。ご意見、アドバイス等いろいろお願いします。

(※続・追伸)国際数学オリンピックの難問から~バッタの問題~

 

yamanujan.hatenablog.com

  以上述べたように、

命題

 a(1),a(2),,a(n) を相異なる正の整数としM を n-1個の正の整数からなる集合とする

バッタが、

のジャンプの距離は a(1),a(2),,a(n) の並べ替えである。

 このとき、並べ替えをうまく選べば、バッタがM の要素に対応するn-1点に、一度も

を最初に証明した。なお、「と厳しく読み替えて証明しても、題意を損なわないので、そう読み替えた上で証明をした。

 ここで、上記の命題を変形させて、 

命題

 a(1),a(2),,a(n) を相異なる正の整数としM を n個の正の整数からなる集合

バッタが、

のジャンプの距離は a(1),a(2),,a(n) の並べ替えである。

 このとき、並べ替えをうまく選べば、バッタがM の要素に対応する n点に、一度も

 という命題を作成して、これが正しいことを証明しようとした。

 が、失敗であった。反例が容易に見つけられた。特定のパターンの

 では、こういうゲームを考えてみるのはどうであろうか。

(準備)
攻撃側守備側に分かれる。正の整数 nが与えられる。
(手順)
攻撃側は、異なる正の整数、a(1),a(2),,a(n) を選択する。
②守備側は、攻撃側の選択に対応して、n個の正の整数からなる集合Mを作成
③攻撃側は、並べ替えをうまく選び、バッタがM の要素に対応する n点に一度も着地
(結果)
③が成功③が失敗
 
 このゲームにおいては、ジャンプの内容が与えられるのではなく、攻撃側が任意に選択することができる。攻撃側が優秀であれば、どんなに能力の高い守備側をも打ち負かせるのか、それを考察したい。