国際数学オリンピックの難問から~バッタの問題~ (4)
(準備)
攻撃側と守備側に分かれる。正の整数 nが与えられる。
(手順)
①攻撃側は、異なる正の整数、a(1) , a( 2) , ⋯, a( n) を選択する。
②守備側は、攻撃側の選択に対応して、n個の正の整数からなる集合Mを作成
③攻撃側は、並べ替えをうまく選び、バッタがM の要素に対応する n点に一度も着地
(結果)
③が成功③が失敗
攻撃側が①においてまずい選択をすれば負けるという例を、前にいくつか例示した。
明らかな場合から見ていく。
n=3であれば、守備側必勝である。
M={a(1)+a(2),a(1)+a(3),a(2)+a(3)}なら、2回目のジャンプで必ずM の要素に着地するからである。
そして n=2であれば、攻撃側の必勝である。
M={a(1),a(2)}は禁じ手だからである。
つまり、n≧4という条件を付加することが望ましいのである。
おそらく、攻撃側が有利と私は見る。
今からおいおいとそのチェックを進めていく。
(つづく)