~ヤマヌジャンのすうがく事始~ #数学

大阪在住。ご意見、アドバイス等いろいろお願いします。

「博士がくれた贈り物」は面白い


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 今、「博士がくれた贈り物」をつらつら断続的ながら読んでる。

 大阪教育大学柏原キャンパスで行われた対談の収録本らしい。もう何年も前だが、このキャンパスへの最寄り駅・大阪教育大前駅の近くの小川で、イノシシの子どもを発見した記憶が私にはある。仕事でそのあたりに赴いた際のことですけど。

 読んでると、なかなか面白そうである。

 意外にも小川洋子は、学生時代は数学が大の苦手だったらしい。映画化され寺尾整数論を研究する博士役を演じて話題となった、この対談本のテーマである小説「博士の愛した数式」の著者にしてである。

 藤原正彦の出ていたテレビ番組に触発されて数学に興味を抱きだしたとか。

驚いたのは、オイラーの公式の表現ですよね。「予期せぬ宙からπがeの元に舞い下り、恥ずかしがり屋のiと握手をする。・・・・」のところ。あれは数学者には絶対できないですね。本当に、あの部分には感心しました。

  小川洋子との対談に参加していた三名の数学者(岡部恒治、菅原邦雄、宇野勝博)のうちの一人である岡部は、博士の愛した数式」中の表現をこう絶賛している。作家なのである。